レモングラスの特徴
レモングラスはインドや東南アジアの熱帯地域で育つイネ科の植物で、葉にレモンのような香りがこの名でよばれます。
タイなど東南アジア料理で人気の食材で、トムヤムクンに入っているネギみたいな葉がレモングラスだったりしますね。
鶏肉・豚肉、魚介の料理と相性が良く、エスニック感が欲しい時に重宝するハーブ・スパイスのひとつです。
レモングラスはメディカルハーブにも分類されており、胃の不調を解消させたりリラックスに役立つ働きがあります。また、生または乾燥のレモングラスを玄関先に置いておくと虫よけ効果があります。
レモングラスの味・香り
レモンのような香りで、さわやかな酸味が感じられる味。独特な味わい。
料理での活用方法
レモングラスはタイ、ベトナム、マレーシア、インドネシア周辺の料理でよく使われますが、栽培がおこなわれているオーストラリアやメキシコ、西アフリカといった国の料理でも利用されています。
レモングラスの基本的な使い方
フレッシュのレモングラスは根元の根をカットして、外側の皮を外して白い場所を使用します。茎の上部を切り落として、残りを薄い輪切りにするとネギと同じような感じで使えます。
レモングラスが良く使われる料理
料理にレモンの香りを添える
魚介類や豚肉、鶏肉料理、スープ、シチューなどの風味づけに、カットしたレモングラスを使います。
ガーリックやチリ、コリアンダーなど暑い地域原産のハーブ・スパイスと相性が良いので、調理の際は一緒に好みに合わせて混ぜてみましょう♪
市販の鶏がらスープやコンソメスープに入れると、レモン系エスニック風味になります。
乾燥よりも生葉の方が風味が穏やかです。
肉・魚の消臭に便利
レモングラスはその香りで、肉や魚の気になる臭みを消す効果もあります。
魚、エビ、ホタテ、鶏肉、豚肉を煮だしてスープストック(西洋料理のだし汁)を作る時、レモングラスを一緒に入れると動物性食材特有の臭いを抑えられます。
東南アジアの料理で活躍
レモングラスは東南アジアの代表的ハーブの1つ。レモングラスソースや煮込み、炒め物などに使われます。
風味づけをする際は蒸したり漬けたりと様々な調理法があるので、作りたい料理に合わせて使い分けを。
レモングラスを使った料理の例
- タイ … トムヤムクン、ラープサラダ、タイカレーなど
- ベトナム … レモングラス炒め、レモングラスチキン、春巻き、サテ(調味料)など
- インドネシア … ルンダン、ソト・アヤム、サンバルマタなど
- マレーシア … ルンダン、ナレシマなど
レモングラスを使った主な料理
トムヤムクン、ラープサラダ、タイカレー、レモングラス炒め、レモングラスチキン、春巻き、ルンダン、ソト・アヤムなど
組み合わせやすい素材
食材
牛肉、鶏肉、魚介類、麺類、豚肉、野菜類、ココナッツミルクなど
ハーブ・スパイス
チリ、シナモン、バジル、クローブ、コリアンダー(葉)、ガランガル、ガーリック、ジンジャー、ターメリックなど
効能・効果
レモングラスは健胃、駆風、抗菌・抗真菌、殺菌、鎮静、防虫作用など様々な薬効を持つハーブで、主に食欲不振・消化不良や、風邪や感染症の予防、虫よけなどに用いられます。
レモングラスに含まれる精油成分のシトラールやリナロールには、神経の興奮を抑えて心を落ち着かせる働きがあります。
- 健胃作用
- 駆風作用
- 抗菌・抗真菌作用
- 殺菌作用
- 鎮静作用
- 矯味・矯臭作用
- 防虫作用
レモングラスの基本情報
学名 | Cymbopogon citratus |
英名 | Lemon grass |
別名 | レモンガヤ、ウエストインディアン・レモングラス |
和名 | ー |
科名・属名 | イネ科オガルカヤ属 |
原産地 | インド、スリランカ |
使用部位 | 茎、葉 |
レモングラスは常緑の多年草。イネ科で葉の形は米がとれる稲に似ています。1m前後に育ち熱帯原産だけあって暑さに強いですが、非耐寒性なので栽培する場合は冬場は鉢上げなどの対策が必要になることがあります。
収穫に適した時期は6~10月頃の温かい頃。花が咲くのは7月頃であまり目立たないお花が咲きます。
歴史・エピソード
日本では「レモンの香る茅」という意味でレモンガヤ(檸檬茅)という名でよばれます。
インドでは数千年前から使われ、アーユルヴェーダなどの伝統医学でも評価されていました。